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さまざまなアイシング方法




アイシングには、氷を使ったアイスマッサージのほか、コールドパック、アイスバッグ、アイスバス、コールドスプレー、アイシング機器を使うなど、さまざまな方法があります。


(1)アイスマッサージ

アイスマッサージは、露出した患部を氷で直接マッサージする方法です。立方体のキューブアイスや紙コップで製氷したアイスカップを、表面が溶けかかった状態で用います。全体をなでるようにして、5〜15分で終えるようにします。



(2)コールドパック

コールドパックは、中に冷却材が入った袋のことです。叩いたりひねったりして冷たくするタイプのものや、冷凍庫であらかじめ冷やしておくタイプのものがあります。使用の際は間にタオルを入れ、10〜20分で終えるようにします。



(3)アイスバッグ

氷をビニール袋や市販の氷嚢に入れて使う方法です。コールドパックに比べて冷却度が高いとされています。アイスバッグを作る際は、クラッシュアイスを用いたり中の空気を抜いたりすると、患部への密着度が高まります。ビニール袋が薄い場合は、破れないように2枚重ねにします。アイシングは10〜20分で終えるようにします。氷嚢にはスポーツ専用のものもあります。



(4)アイスバス

バケツなどの容器に氷と水を入れて、患部を浸す方法です。冷却したい部位全体を均一かつ深部まで効率的に冷やすことができます。水温は2〜4℃をベースにし、必要に応じて氷の量を調整します。アイシングの時間は10〜15分程度とします。足先をアイスバスに浸ける場合は、凍傷防止用のトゥキャップでつま先を守るとよいでしょう。



(5)コールドスプレー

冷却材の入ったスプレーを患部に直接噴射します。皮膚の表面は素早く冷却できますが深部までは冷やせないため、アイシングの代わりにはならないと考えた方がよいでしょう。凍傷を避けるためにも、一箇所に集中しないように動かしながら数秒程度噴霧します。



(6)アイシング機器

専用の機械を使ってアイシングを行う方法です。患部にカフやパッドを当て、ホースと接続して冷却水を循環させます。様々な製品が市販されていますが、中には時間や加圧の設定などができるものもあり、より効果的なアイシングが期待できます。



参考:

・土屋明宏ほか, 臨床スポーツ医学 32(5): 484, 2015

・吉永孝徳 スポーツ・アイシング ナツメ社: 2002

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